「自然素材」と「伝統構法」を生かした心地よい「住まい」
みずき工房は、「ちいさい、ちょうどいい、ほんもの」の住まいづくりを大切にします。

ちいさい、ちょうどいい、ほんものの家

「暮らす」ことと、「住まう」ことは、切っても切り離せないもの。
たとえ、大工であっても、いち「生活者」としての感覚は忘れたくありません。
家族と過ごす時間。友人たちをもてなす時間。どれも大切です。
だからこそ、みずき工房は、「ちいさい、ちょうどいい、ほんもの」の住まいづくりを大切にします。

​宮大工として磨いてきた技術を、暮らしの中に程よく表現しつつ、見えないところにしっかりとその技術を注ぎ込みます。
「木組み」は組んでしまえば見えなくなります。けれども、そこが住まいの安心と安全を支えます。

守るのは「暮らし」。住まいはそこに「空気」のようにあればいい。
そんな思いで、今日も刻み続けます。

みずき工房の6つのこだわり

1. 伝統構法の木組み、自然素材にこだわります

現代の一般的な家づくりでは、ボードにビニールクロスを貼るということが当たり前ですが、そのような現場では、プラスチックや接着剤などの化学物質を多用することになります。修行時代の工務店でそうした現場も見てきましたが、それらが解体された時にゴミとなることが問題である上、さらに材料自体が体に毒なのではないか?そのような材料を使うのはおかしいのではないか?と疑問に感じることがありました。

01自然素材にこだわります

みずき工房では、木や竹、土などの自然素材にこだわった家づくりを行っています。昔から使われてきた家づくりの材料(木や土)を用いることにこだわっています。そして、それを本物の家づくりと考えます。完成した家では、いわゆる新築の臭いといわれる化学物質の臭いを感じません。構造見学会や完成見学会で、ぜひ、体感してみてください。

2. 骨組みは命。安全安心な家づくり

みずき工房では、宮大工として修行時代に培った伝統構法にこだわります。金物を使って固定するのではなく、柱や梁の仕口や継手を手刻みで凸凹に加工し、しっかりと組みあげます。また、柱と柱の間に貫という水平に渡す木材を通し、建物の骨格をつくっています。この工法は、地震による大きな力が加わった時、変形や歪みが生じて傾くことはあっても、倒れにくく、中の人の命を守ると考えられています。

02骨組みは命。安全安心な家づくり

一方、一般的な在来工法では、接合部を金物で固定し、筋交いという木材を斜めに渡し、変形させない構造を用います。一定以上の力が加わると、折れたり、ボルトが緩んで危険な状態になる可能性が否めません。実際に現場を見た時に感じた「危険なものを提供したくない」、そんな心の声に正直に向き合い伝統構法を選びました。人の手でつくる以上、在来工法に比べると工期はかかります。しかし、建ててから長く住み続けられるのはどちらの建物でしょうか。
我々が手がける新築住宅は「100年はもつし、3代は住みつなぐことができる」ものと、自信を持っておすすめします。

3. 宮大工の技を学び、磨いています

寺社仏閣を手掛ける建築会社に勤務していた頃、見て学ぶという世界での修行時代は、現場が終わってからが実践で、実践させてもらえる所へ夜な夜な手伝いに行き、寝る間を惜しんで研鑽を重ねてきました。独立してからも、その経験を活かし、状況に合わせて仕口や接手を独自にアレンジするなど、新しいアイデアを取り入れ、宮大工として磨いてきた技術を、見えないところにもしっかりと注ぎ込みます。効率化を求める今の時代、家づくりも早さを求められますが、スピードよりも、人の手で、しっかりつくることを大切にしています。

一棟の住宅を建てる時には、技術を持つ大工が集まり、手刻みや棟上げは、水木棟梁を中心に、チームとして働きます。集まる大工の中には、若手もいることから、一棟の家づくりは、将来を担う次世代の貴重な経験の場であり、継承の場ともなっています。

そんな我々が大事にしているのは、鑿(のみ)や鉋(かんな)といった大工道具。仕事道具を何よりも大切にしていて、休憩時間となると、使った刃物を真っ先に研いでメンテナンスします。自分たちの仕事ができるのは、道具をつくる職人がいてこそということをよく知っていて、道具への愛とこだわりは並々ならないものがあります。手刻みにこだわること、それは、道具の職人の仕事にもつながっているのです。

03宮大工の技を学び、磨いています3

4. 棟梁をアップデートしたい

古来、日本に建築家はいませんでした。大工棟梁が設計から現場監督まで、工程のすべてを束ねて仕切る、そういう文化だったと言われています。みずき工房では、そのような大工棟梁が全体を見て責任を持つ家づくりを進めています。

一般的には、設計は設計者、木取りや刻みはプレカット工場、工程管理は管理の責任者など、分業化されていることが殆どです。どの仕事も重要で、本来、対等な立場であるはずですが、大工は下請けとして下に見られがちなことも。そんな棟梁の地位をアップデートしたいという想いがあります。

みずき工房では、お施主さまと打ち合わせした後、棟梁自らが板図を描き、木を選び、墨付けを行っています。そのため、木を無駄なく適材適所に使うことができます。さらに、お施主さまにも職人にも無理のない範囲で新たな提案をすることができ、変更にも臨機応変に対応しやすくなります。お施主さまの好みや時代のニーズを読みながら、伝統構法でも野暮ったくならないデザインになるようにセンスを磨くことも心がけています。

04棟梁をアップデートしたい
04棟梁をアップデートしたい2

5. ちょうどいいを目指します

コンセプトに掲げている「ちょうどいい家」。それを「空気のような家」とも表現しています。人は空気がないと生きられない、でも、普段、我々は空気を意識しない。そんな風に、その人が無意識に素でいられる、そんな何も違和感を感じさせない心地良さを目指しています。

自然素材を使った家づくりのため、シックハウスの原因となる人工的な化学物質の臭いといった心配はありません。

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設計:橋詰飛香(野の草設計室)

また、木のどの面を表に出すのか、接合する部分のつなぎ目なども深く考え、空間には、聞かないと分からないこだわりを散りばめています。しかし、「伝わらないくらいが良い」と、敢えてさり気ない感じにもこだわっています。

家づくりにおいて最も大切にしていることは、お施主さまの人生なのです。

05ちょうどいいを目指します2

6. 長もちする木の家だからこそ、長く付き合います

木の家の良さは、床や柱の木が飴色や銀鼠色になるなど、経年変化を楽しめることも魅力のひとつ。年月を経た古民家が醸し出す空間には、独特の味わいがあり、懐かしさや安心感を覚える人も多いのではないでしょうか。しかしながら、新建材の場合は完成した時がピークで、後は劣化していく一方です。

木の家が長持ちすると言ってもメンテナンスフリーではなく、自然素材ならではのケアが必要。まさに、暮らしながら住まい手が育てる家なのです。みずき工房では、日々のことから定期的なものまで、メンテナンスのアドバイスにも対応しています。

近年、大型の台風や豪雨などが頻発していることから、普段は心配ない場所でも想定外の風雨に晒される可能性があります。そのような時にも棟梁や大工が実際に見て確認し、改善策を提案。建てた家にはずっと寄り添います。困った時に気軽に相談できる、まさに、ホームドクター。そこから得られる経験も大切に、次の家づくりに活かします。

06長もちする木の家だからこそ、長く付き合います
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20【私たちも携わった、4か月の古民家リノベーション】古道具や大切なものに囲まれた喫茶&住まい